フリーランスや個人事業主として仕事をしていると、こんな経験はないでしょうか。
一生懸命作った成果物をクライアントに提出したところ、大量の修正依頼が届いてしまった。
自分では良いものを作ったつもりなのに、発注者の意向と合わず、最初から作り直すことになった。
あるいは、制作途中では何も言われなかったのに、完成してから「やっぱり、こうしてほしい」と言われてしまった。
こうした問題は、動画制作やWeb制作、デザイン、ライティングなど、さまざまな受託業務で起こり得ます。
私は2016年に会社員を辞め、独立してから約10年間、Webマーケティング、ブログ収益化の指導、動画制作などの仕事に携わってきました。
その中で、特に重要だと感じていることがあります。
それは、仕事の成果を左右するのは、制作スキルだけではないということです。
もちろん、専門的な技術は必要です。
しかし、それと同じくらい、場合によってはそれ以上に重要になるのが、クライアントとのコミュニケーションです。
今回は、私が法人から依頼されたYouTube動画を制作した際の実体験を紹介しながら、修正依頼や手戻りを減らすために意識していることを解説します。
さらに、この考え方がブログ収益化の指導やビジネスコーチングにも共通している理由についてもお話しします。
- 法人向けYouTube動画を制作し、修正は文字情報の1か所だけだった
- YouTube動画制作では「視聴者」と「発注者」の両方を考える必要がある
- 制作スキル以上に重要だと感じる「説明する力」
- 完成してから初めて見せると、大きな手戻りが発生しやすい
- 修正依頼を減らすために私が意識している5つのこと
- クライアントから信頼されると、制作の自由度が高まることもある
- この考え方はブログ収益化の指導にも共通している
- ビジネス指導を受けるなら、自分の状況を具体的に伝える
- 我流で進めすぎると、後戻りが大変になる場合がある
- 密な連携は、連絡回数を増やすこととは違う
- 個人起業では「相手に理解してもらう力」が大きな武器になる
- まとめ:仕事もビジネスの学習も、密な連携が手戻りを減らす
法人向けYouTube動画を制作し、修正は文字情報の1か所だけだった
先日、法人のクライアントから依頼されていたYouTube向けの動画を制作しました。
私が担当したのは、YouTubeで公開することを前提とした動画コンテンツです。
動画制作では、映像をきれいにつなげたり、テロップを入れたりするだけでなく、視聴者にどのような順番で情報を伝えるかを考える必要があります。
特にYouTubeでは、視聴者が動画の途中で離脱することがあります。
そのため、私は動画の冒頭部分を重要視しています。
今回の制作でも、最初の45秒程度で何を見せるか、どのように視聴者の関心を引くかという点を意識しました。
そして、クライアントに対しても、なぜそのような構成にしているのかを説明しながら制作を進めました。
動画が完成し、クライアントにチェックしていただいた結果、修正は文字情報の1か所だけでした。
その部分を変更して、制作完了となりました。
もちろん、修正が少なかったことだけで、動画の品質やYouTubeでの成果が証明されたわけではありません。
公開後にどれだけ視聴されるか、視聴者にどのような反応があるかは、別途確認する必要があります。
それでも、制作した内容についてクライアントと大きな認識の違いが生じず、スムーズに納品できたことは、私にとって良い結果だったと感じています。
YouTube動画制作では「視聴者」と「発注者」の両方を考える必要がある
法人からYouTube動画の制作を依頼された場合、私は大きく2つの視点が必要だと考えています。
一つは、実際に動画を見る視聴者の視点です。
もう一つは、制作を依頼しているクライアントの視点です。
視聴者にとって見やすい動画を作る
YouTubeでは、視聴者が自分の意思で動画を選び、興味がなくなれば途中で視聴をやめることもできます。
そのため、動画の冒頭で何を伝えるか、話の展開をどう組み立てるかが重要になります。
例えば、動画のテーマが分かるまでに長い時間がかかってしまうと、視聴者が離脱する原因になるかもしれません。
そこで、私は動画の冒頭部分で、視聴者が続きを見たいと思えるような構成を考えます。
ただし、すべての動画に共通する「正解の秒数」があるわけではありません。
動画のジャンルや視聴者層、目的によって適切な構成は異なります。
今回の案件では、最初の45秒程度を特に重視して制作しましたが、これは私がその動画の内容を踏まえて判断したものです。
クライアントが納得できる動画を作る
もう一つ重要なのが、発注者の意向です。
例えば、クライアントが伝えたい情報や、企業として大切にしている表現があります。
そうした要素を無視して、制作者の判断だけで動画を作ってしまうと、発注者が求めていた内容と違うものになる可能性があります。
一方、クライアントの希望をそのまま反映するだけでは、視聴者にとって分かりにくい動画になってしまうこともあるでしょう。
私は、ここに動画クリエイターとしての難しさと面白さがあると思っています。
視聴者にとって見やすいこと。
クライアントの目的を達成するために適切であること。
この両方を考えながら、制作内容を決めていく必要があるのです。
なお、再生回数だけで動画の良し悪しを判断できるわけではありません。企業の認知向上、問い合わせ、採用応募など、動画の目的によって評価すべき指標は変わります。
制作スキル以上に重要だと感じる「説明する力」
私は、受託制作の仕事では、制作スキルと同じくらい説明する力が重要だと考えています。
例えば、動画の冒頭に印象的な場面を配置したとします。
制作者には、その理由があります。
視聴者の関心を引きたい。
動画のテーマを早い段階で伝えたい。
続きを見てもらうきっかけを作りたい。
しかし、クライアントは必ずしも動画制作やYouTube運営の専門家ではありません。
そのため、制作意図を説明しなければ、なぜそのような編集になっているのか伝わらない場合があります。
場合によっては、「この場面は後ろに移動してほしい」と言われるかもしれません。
もちろん、その修正依頼が適切な場合もあります。
しかし、制作者が意図を説明していれば、クライアントも別の判断をする可能性があります。
だからこそ、私は制作中に、
「この場面は、こういう理由で冒頭に配置しています」
「この情報は、視聴者が理解しやすいように、この順番で紹介しています」
「この部分は、動画全体のテンポを考えて短くしています」
といった説明をすることを意識しています。
大切なのは、単に自分の編集方針を押し通すことではありません。
なぜその表現を選んだのかを共有し、クライアントと一緒に判断することです。
私は、この説明の積み重ねが、仕事をスムーズに進めるための重要な要素だと感じています。
完成してから初めて見せると、大きな手戻りが発生しやすい
動画制作に限らず、受託業務で避けたいのが、大きな手戻りです。
例えば、動画を最初から最後まで編集し、テロップや音楽も入れ、完成した状態で初めてクライアントに見せたとします。
そこで、
「そもそも動画の方向性が違います」
と言われてしまったら、どうなるでしょうか。
編集の一部を修正するだけでは済まないかもしれません。
構成を考え直し、映像を並べ替え、場合によっては最初から作り直す必要が出てきます。
制作者にとっては大きな負担ですし、クライアントにとっても納期が延びるなどの問題が生じます。
私は、こうした事態をできるだけ避けるために、制作途中で認識を合わせることが重要だと考えています。
例えば、動画の構成を決めた段階で確認する。
冒頭部分の編集方針を共有する。
大きな演出上の判断が必要な場合は、事前に相談する。
こうしたやり取りを重ねることで、完成後に初めて大きな認識の違いが発覚するリスクを減らせます。
もちろん、途中で確認していても修正が発生することはあります。
しかし、少なくとも、何も共有せずに完成まで進めるよりは、問題を早い段階で発見しやすくなると思っています。
修正依頼を減らすために私が意識している5つのこと
ここからは、私が動画制作などの受託業務で重要だと考えているポイントを、5つに整理して紹介します。
1. 最初に仕事の目的を確認する
まず重要なのは、クライアントが何のために制作を依頼しているのかを理解することです。
例えば、YouTube動画であれば、再生回数を増やしたいのか。
企業の認知度を高めたいのか。
商品やサービスへの関心を持ってもらいたいのか。
採用活動に活用したいのか。
目的によって、適切な動画の内容や構成は変わります。
私は、制作作業に入る前に、この目的を共有することが重要だと考えています。
2. 制作意図を言葉にして説明する
次に、なぜその構成や編集を選んだのかを説明します。
「こちらの方が良いと思います」
という説明だけでは、相手が納得できない場合があります。
そこで、
「視聴者に早い段階でテーマを理解してもらうためです」
「企業として伝えたい情報を、より分かりやすく整理するためです」
というように、理由を具体的に伝えます。
専門用語を並べるのではなく、相手が理解できる言葉で説明することも大切です。
3. 大きな判断は完成前に確認する
動画全体の方向性や構成など、後から変更すると負担が大きくなる部分は、早い段階で確認したいところです。
例えば、構成案の段階でクライアントと認識を合わせておけば、編集が進んでから方向性を変更するリスクを減らせます。
私は、細かな部分よりも、まず大きな方針を共有することが重要だと思っています。
4. 修正依頼の理由を確認する
クライアントから修正依頼があった場合、その内容だけでなく、理由を確認することも大切です。
例えば、「この部分を短くしてほしい」と言われたとします。
その理由が、動画のテンポを良くしたいからなのか。
企業として伝えたい情報が多すぎるからなのか。
理由によって、適切な修正方法は変わります。
私は、単に言われた通りに修正するだけでなく、目的を理解したうえで対応することが重要だと考えています。
5. 決定事項を記録して共有する
最後に、制作中に決まったことを記録しておくことです。
口頭で確認した内容も、時間が経つと認識が曖昧になる場合があります。
そこで、メールやチャットなどで、決定事項を簡単に残しておくと役立ちます。
特に、複数の担当者が関わる法人案件では、誰が何を確認し、どの内容で進めることになったのかを共有することが重要です。
こうした小さな工夫が、後からの認識違いを減らすことにつながります。
クライアントから信頼されると、制作の自由度が高まることもある
受託制作の仕事を続けていると、クライアントとの関係性も変化していきます。
最初は細かく確認が必要だった案件でも、実績や信頼関係が積み重なることで、制作方針を任せてもらえる場合があります。
例えば、
「今回は、あなたの考える構成で進めてください」
「専門的な部分はお任せします」
といった形です。
私は、こうした関係を築けることが、クリエイターとしての理想の一つだと思っています。
もちろん、任せてもらえるからといって、何も説明しなくてよいわけではありません。
むしろ、信頼されているからこそ、必要な報告や確認を丁寧に行うことが大切です。
また、クライアントが制作者の考え方や得意分野を理解したうえで発注してくれる場合、仕事の進め方もスムーズになりやすいと感じています。
最初から、
「この人の作るコンテンツが欲しい」
と思ってもらえる状態です。
私は、単に制作技術を高めるだけでなく、自分がどのような考え方で仕事をしているのかを発信することも、個人起業では重要だと考えています。
この考え方はブログ収益化の指導にも共通している
ここまで、法人向けYouTube動画制作の話をしてきました。
しかし、今回お伝えしたいことは、動画制作に限りません。
私は、ブログ収益化のコーチとして指導を行う際にも、同じ考え方が重要だと思っています。
それは、指導する側と指導を受ける側が、密に連携することです。
例えば、ブログ収益化を学んでいる方がいたとします。
記事のネタ選定やキーワード選びについて、メンターから指導を受けている。
しかし、普段は自分だけで判断し、何記事も書き進めてしまう。
そして、ある程度作業が進んでから、久しぶりに添削を受ける。
このような進め方では、もし最初のネタ選定に問題があった場合、複数の記事で同じ失敗を繰り返している可能性があります。
一方、記事を書く前にネタ選定の考え方を相談し、途中で方向性を確認していれば、問題を早い段階で発見できるかもしれません。
これは、動画制作で構成案を確認することと似ています。
完成してから大きな問題に気づくより、途中で確認した方が修正しやすいのです。
ビジネス指導を受けるなら、自分の状況を具体的に伝える
私は、ブログ収益化の指導を受ける方には、自分の状況をできるだけ具体的に伝えることをおすすめしています。
例えば、
「ブログのアクセスが伸びません」
という相談だけでは、指導する側も原因を判断しにくい場合があります。
しかし、
「今月は10記事公開しました」
「このキーワードを狙って記事を書きました」
「Search Consoleでは表示回数が増えていますが、クリック数は伸びていません」
「自分では検索意図の捉え方に問題があるのではないかと考えています」
というように説明してもらえれば、状況を把握しやすくなります。
もちろん、初心者の方が最初から詳しい分析をできる必要はありません。
分からないことは、分からないと伝えればよいと思います。
大切なのは、指導者に自分の状況を理解してもらうことです。
何をしたのか。
なぜそう判断したのか。
どのような結果になったのか。
どこで迷っているのか。
こうした情報があれば、指導する側も課題を見つけやすくなります。
私は、相談する回数を増やすこと自体よりも、必要な情報を共有し、適切なタイミングで確認することが重要だと考えています。
我流で進めすぎると、後戻りが大変になる場合がある
ブログ収益化に限らず、新しいことを学ぶときには、自分で考えて行動することが大切です。
私は、何でも指導者に判断してもらう状態が理想だとは思っていません。
自分で仮説を立て、実践し、結果を確認することも成長には必要です。
ただし、基本的な方向性を間違えたまま作業を続けてしまうと、後から修正する負担が大きくなる場合があります。
例えば、ブログのジャンル選びに問題がある場合。
検索需要を十分に確認せず、同じ方向性で何十記事も公開してしまった場合。
記事の構成について、毎回同じような問題を抱えている場合。
こうした状態になってから修正するよりも、早い段階で問題に気づけた方が、時間や労力を節約できる可能性があります。
これは、動画制作で完成後に構成を変更することと同じです。
だからこそ、私は、指導を受ける際には適切なタイミングで相談することが重要だと思っています。
もちろん、指導者の意見が必ず正しいとは限りません。
助言を参考にしながら、自分でも考え、納得して判断することが大切です。
密な連携は、連絡回数を増やすこととは違う
ここで、一つ注意したいことがあります。
私は、仕事を円滑に進めるためには密な連携が重要だと考えています。
しかし、それは単に連絡回数を増やすことではありません。
例えば、毎日何度も連絡していても、必要な情報が共有されていなければ、仕事はスムーズに進まないかもしれません。
反対に、連絡回数が少なくても、重要な判断を適切なタイミングで共有できていれば、問題なく進む場合もあります。
私が考える密な連携とは、次のような状態です。
- 仕事の目的や目標を共有している
- 現在の進捗を把握できている
- 判断に迷ったときに相談できる
- 問題が起きたら早めに伝えられる
- 決定事項が双方で共有されている
こうした状態を作ることが重要なのだと思います。
動画制作でも、ブログ指導でも、必要な情報が共有されていれば、問題を早い段階で発見しやすくなります。
また、相手の状況を理解できれば、より適切な提案を考えやすくなります。
私は、これが仕事を円滑に進めるための基本だと感じています。
個人起業では「相手に理解してもらう力」が大きな武器になる
私は独立してから約10年間、Webマーケティング、ブログ指導、動画制作など、さまざまな仕事に携わってきました。
その中で感じているのは、個人起業では専門スキルだけでなく、相手に自分の考えを理解してもらう力が重要だということです。
例えば、動画制作の技術が高くても、クライアントに制作意図を伝えられなければ、認識の違いが生じるかもしれません。
ブログ指導の知識が豊富でも、生徒さんの状況を十分に理解できなければ、適切な助言が難しくなる場合があります。
反対に、相手の目的を理解し、自分の考えを分かりやすく説明できれば、仕事を進めやすくなります。
私は、これを単なるコミュニケーション能力という言葉だけで片づけたくありません。
相手が何を求めているのかを理解する。
自分がなぜその判断をしたのかを説明する。
必要な情報を共有する。
意見が違う場合には、理由を確認して話し合う。
こうした一つひとつの行動が、仕事の品質や信頼関係につながっていくのだと思っています。
まとめ:仕事もビジネスの学習も、密な連携が手戻りを減らす
今回は、法人向けYouTube動画制作の実体験をもとに、クライアントとのコミュニケーションの重要性についてお話ししました。
今回制作した動画では、クライアントによる完成後のチェックで、文字情報の1か所を修正するだけで納品を終えることができました。
もちろん、修正が少なかった理由を一つに断定することはできません。
しかし、私は制作途中で意図を説明し、認識を共有することが、スムーズな納品につながる重要な要素だと考えています。
そして、この考え方はブログ収益化の指導にも共通しています。
自分だけで作業を進め、完成してから初めて相談する。
それよりも、重要な判断をする段階で相談し、方向性を確認する。
そうすることで、大きな手戻りを防げる可能性があります。
ただし、密な連携とは、何でも相手に判断してもらうことではありません。
自分で考え、必要な情報を整理し、適切なタイミングで共有することです。
私が独立後の仕事を通じて大切だと感じているのは、次の考え方です。
「良いものを作る技術」と「良いものを作るために相手と連携する技術」は、どちらも重要である。
動画制作でも、Web制作でも、ブログ指導でも、これは共通する部分があると思っています。
仕事を依頼する側も、依頼される側も。
指導する側も、指導を受ける側も。
お互いの状況や考えを理解しながら進めることで、より良い結果を目指しやすくなるのではないでしょうか。
私自身も、これからの仕事の中で、説明・共有・相談を大切にしながら、クライアントや生徒さんとの信頼関係を築いていきたいと思っています。


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